今日も、教育実習生の研究授業が行われました。
社会科の授業では、「LINEでのいじめによって自殺者が出るという事件を機に可決された18歳以下のSNSの利用を全面的に禁止する条例に賛成か、反対か」という課題について話し合いました。「SNSの便利さのために命を軽んじることは許されない」「SNSはただの連絡手段ではなく、多くの人と関わることができる道具だから、制限するべきではない」「いじめるような内容だけ禁止すればよい」など、賛成、反対、条件を付けて、とそれぞれの立場から多くの意見が出ました。話し合う中で、正解は一つではなく、答えを出すのはとても難しい問題だからこそ、「公共の福祉」つまり、「みんなの幸せ」という視点をもち、話し合うことが大切だということに授業を通して気付くことができました。
音楽科では、阪神淡路大震災の復興を願って、作詞、作曲された「しあわせ運べるように」の合唱に取り組みました。「しあわせ運べるように」は、神戸市内の小学校で音楽専科教諭を務める臼井 真先生が作詞・作曲されました。臼井先生は、1995年、阪神淡路大震災で東灘区の自宅が全壊。震災から約2週間後、身を寄せていた親戚宅で、生まれ育った街の変わり果てた姿をテレビニュースで見て衝撃を受け、わずか10分で「しあわせ運べるように」を作詞・作曲されたそうです。この曲は、多くの人々の心を捉え、希望の灯となり、神戸復興を願うシンボル曲になった。神戸では、市内の小学校をはじめ、追悼式典、KOBEルミナリエ、成人式等で、25年間大切に歌い継がれています。
授業では、最初に実習生の先生が、自身のピアノ伴奏で歌ってくださいました。今日の日のためにずっと一生懸命練習してきてくださったことがとても伝わってきて、生徒たちも真剣に聞き入っていました。その後、音取りに取り組みました。新型コロナウイルスの影響で歌う機会が激減していますが、3年生は心も体も成長し、深みのある少し大人の歌声になってきていると感じました。
今日は、第1回進路説明会が開催されました。例年、生徒とその保護者が一緒に高等学校や専修学校の先生からお話を聞いていましたが、感染症対策のために、生徒は武道場、保護者は体育館に分かれて行いました。公立高校で幸田高校、私立高校で岡崎学園、専修学校で山本学園が来校されました。それぞれの学校が、特長や特色を話されました。
幸田高校は、来年度より全日制課程単位制普通科になります。今までの全日制(昼間に6時間前後の授業)の普通科(普通教育を主とする科目を学習)に単位制(学年による教育課程の区分がなく、決められた単位数を修得すれば卒業を認定)のしくみをもち合わせた高校に変わります。
幸田高校は、キャリア教育の充実を進めてきました。さらに高校と大学や企業との連携の推進を目指し、単位制の高校の特長を活かした、少人数授業の実施や多様な選択科目の開設とその単位認定など、今まで以上に一人ひとりを大切にしたきめ細やかな指導の充実を図り、生徒の学びを支援してくれます。「幅広い進学希望に対応する普通科高校」「安定した就職実績を誇る普通科高校」を継承し、進学にも就職にも強い、多様な進路希望を実現する高校を目指しているそうです。
パンフレットやホームページ、体験入学に参加するなど、それぞれの学校について知る方法はたくさんあります。自分に合った学校を見つけるためにも、自分から積極的に情報を集めてほしいです。
今日は、1年生の教室で教育実習生の理科の研究授業が行われていました。
草食動物と肉食動物の違いについて学習していました。タブレットPCを使って、頭骨写真を見たり、ペーパークラフトによる模型を用いて、グループごとに共通点や相違点を探す中で、体のつくりの異なる理由を考えました。
今日は、全校一斉の道徳の授業がありました。普段、道徳の授業は、担任の先生が行っていますが、今日は、扱われる資料の一覧を見て、生徒が自分の受けたい授業を選択し、1~3年生が混じって行いました。授業をする先生も、今日、それぞれの教室に行くまで知らされていませんでした。
縦割り団で活動することはあっても、1~3年生が同じ教室で授業を行う経験は、生徒にとっても、先生にとってもほぼ初めての経験でとても新鮮に見えました。初めはそれぞれの教室の中に緊張感が張り詰めていましたが、徐々に慣れてきて、自分の考えを積極的に発表する姿がたくさん見られました。