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幸中diary

教育実習生研究授業(社会科・音楽科)

2021年6月11日 17時31分

 

 今日も、教育実習生の研究授業が行われました。

 社会科の授業では、「LINEでのいじめによって自殺者が出るという事件を機に可決された18歳以下のSNSの利用を全面的に禁止する条例に賛成か、反対か」という課題について話し合いました。「SNSの便利さのために命を軽んじることは許されない」「SNSはただの連絡手段ではなく、多くの人と関わることができる道具だから、制限するべきではない」「いじめるような内容だけ禁止すればよい」など、賛成、反対、条件を付けて、とそれぞれの立場から多くの意見が出ました。話し合う中で、正解は一つではなく、答えを出すのはとても難しい問題だからこそ、「公共の福祉」つまり、「みんなの幸せ」という視点をもち、話し合うことが大切だということに授業を通して気付くことができました。

  

 音楽科では、阪神淡路大震災の復興を願って、作詞、作曲された「しあわせ運べるように」の合唱に取り組みました。「しあわせ運べるように」は、神戸市内の小学校で音楽専科教諭を務める臼井 真先生が作詞・作曲されました。臼井先生は、1995年、阪神淡路大震災で東灘区の自宅が全壊。震災から約2週間後、身を寄せていた親戚宅で、生まれ育った街の変わり果てた姿をテレビニュースで見て衝撃を受け、わずか10分で「しあわせ運べるように」を作詞・作曲されたそうです。この曲は、多くの人々の心を捉え、希望の灯となり、神戸復興を願うシンボル曲になった。神戸では、市内の小学校をはじめ、追悼式典、KOBEルミナリエ、成人式等で、25年間大切に歌い継がれています。

 授業では、最初に実習生の先生が、自身のピアノ伴奏で歌ってくださいました。今日の日のためにずっと一生懸命練習してきてくださったことがとても伝わってきて、生徒たちも真剣に聞き入っていました。その後、音取りに取り組みました。新型コロナウイルスの影響で歌う機会が激減していますが、3年生は心も体も成長し、深みのある少し大人の歌声になってきていると感じました。