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幸中diary

75周年記念講演会

2021年11月11日 17時49分

 今日は、幸田中学校の75周年を記念して、生き方講演会を行いました。

 神戸親和女子大学児童教育学科准教授の臼井真様を講師としてお迎えしました。

 臼井先生は、兵庫県神戸市生まれで神戸市内の小学校で音楽専科教員を務めてみえました。1995年の阪神淡路大震災で東灘区の自宅が全壊し、教え子も亡くされました。震災から約2週間後、身を寄せていた親戚宅で、生まれ育った街の変わり果てた姿をテレビニュースで見て衝撃を受け、復興と犠牲者の鎮魂を願い「しあわせ運べるように」を作詞・作曲されました。この曲は、多くの人々の心を捉え、希望の灯となり、神戸復興を願うシンボル曲になりました。神戸では、市内の小学校をはじめ、追悼式典、KOBEルミナリエ、成人式等で、25年間大切に歌い継がれています。

 講演の中で、音楽を通して、やさしさや人の心の痛みがわかる子、目に見えないものの美しさがわかる子、さまざまなことに感動して涙を流せるような子になってほしいという願いを伝えていただきました。

 震災で失われた多くの尊い命についてもふれられ、「生きたくても生きられなかった命」があることを決して忘れず、今、命があることに感謝し、その人たちの分まで、一日一日を大切に生きてほしいという力強いメッセージが幸中生の心に響きました。

 この日のために全校で練習してきた「しあわせ運べるように」を臼井先生に聞いていただき、最後は臼井先生に指揮をしていただいて、もう一度歌うことができました。